施工事例25
麻生区 N邸
 
麻生区に新築されたN様より作庭・外構工事のご依頼をいただきました。

写真は施工前の状況です。

手前が駐車場になっており、階段を登った直ぐ左手の窓は和室になっています。
和室前を抜け、南側に面した居間の前です。

こちらは洋風のイメージで、できるだけ広く、すっきりとしたスペースにしたいとのご要望でした。


今回の施工のポイントは、和と洋をうまく組み合わせた「モダンな和風」です。
まず、居間前から着工します。


砕石を転圧後、敷石を並べている状況です。

施工後の状況です。

白御影の敷石にポイントとして黒御影、タマリュウを加えました。



隣地との境界には、様々な彩りが楽しめるよう、混植の生垣にしました。
居間と和室のつながる角には、ソヨゴの株立を植栽しました。あえて4.0m程度の樹高にすることで、存在感を出し、和と洋のつながりを自然な形で表現しています。
上の写真と前後しますが、和室前の施工風景です。

まず、土を成形し、だいたいのレイアウトを作っているところです。
施工後の風景です。


和室前には、沓脱石を据え、飛石、延段で人の導線を確保しました。
左側に見えるのは赤松です。植栽スペースが限られているため、枝ぶりや根鉢に気をつけて選びました。

また、松の下の雪見灯篭は、和室から見たときのワンポイントになっています。
延段、飛石、景石、サビ砂利、杉苔のコントラストが美しいです。

幅1.5m程度の空間で、人の導線を確保し、なおかつお庭に表情を持たせるのはとても難しいです。

今回は、延段の両サイドに起伏を持たせ、様々な素材・彩りを使うことで、とても表情豊かなお庭にすることが出来ました。
門柱の施工状況です。
お施主様の要望で、開放的なイメージにするため、今回は門扉をつけません。

ブロックを積み、インターホン、表札灯、ポストをバランスを見ながら設置していきます。
その後、ジョリパットで校倉に仕上げました。

足下に見えるガラスは、夜になると青いLEDが点灯し、幻想的な雰囲気になります。
和室前の目隠しは当初、竹垣を計画していましたが、玄関前を和風にしたくないとのご要望で、右のような木柱を等間隔に並べました。

その裏にモミジを植栽し、全体的に柔らかな目隠しになっています。

モミジの枝ぶりも下から見上げたとき、とても感じが良いですね。紅葉の季節が楽しみです。
門柱前のスペースには、トクサを植栽しました。スッと縦に伸びた涼しげな葉が、校倉の門柱をより強調しています。

とてもシンプルにまとまったのではないでしょうか。
玄関側から見た風景です。 

門柱と木柱の間隔は広すぎず、狭すぎず、バランスに気をつけるようにしました。
お互いが斜めになっているため、90cm程度のクリアランスは確保できています。

また、アプローチは洗出し舗装にして、歩き易さと見た目に気を配っています。
階段下から見た門周りの風景です。

階段左側のブロックも門柱と同じように校倉で仕上げ、一体感を出しました。

最後に階段左側に手摺りを設置し、完成です。






N様にも、希望通りのお庭が出来たと、大変喜んでいただけました。
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