施工事例36
当社 横浜店
当社の横浜店が創業60周年を迎えました。

これを記念して事務所前の一部を庭園に改修し、
地域の皆様に楽しんでいただける空間にしたいと
考えました。

そこで、最近ではなかなか見ることの出来ない
『水琴窟』を作ってみたいと思います。


左の写真は、施工前の状態です。
まず始めに、事務所の前にブロックを積んで
いきます。
ブロック積みと平行して灯篭・植木を移動して、
景石を配しました。

水鉢を試しに置いてみて、つくばいの全体的な
レイアウトを作って行きます。
今回は水琴窟を作るため、あらかじめ水鉢の
下に『水瓶』を埋めてあります。
水瓶を埋めて、役石を配していきます。

ブロック塀の方も出来上がってきました。
水鉢を置いて確認しているところです。
ブロックの裾に石積みをしていきます。

右に映っているのは『井筒』で、昔の井戸を
表現しているものです。
石積みが終わり、瓦をのせました。
塀ができると雰囲気が一気に変わりますね。
続いて、つくばいの手前に待合を作っています。
骨組みが出来あがってきました。
壁に障子窓を開けています。
腰掛け部分はこんな感じ。
正面から見た感じです。
あとは屋根に銅を葺いていきます。
ブロック塀と待合に漆喰を塗りました。
道路側は四ッ目垣で仕切り、モミジや赤松、
杉苔で彩りを加えて行きます。
枝折戸の脇は清水竹を曲げて仕切りを
入れました。
ちょっとしたことですが、開放感が出て
柔らかい雰囲気になっています。
杉苔の緑と白壁のコントラストが映えますね。
完成です。
水琴窟の澄んだ音色が、静かに響き渡ります。

ご近所の方も足を止めて、庭を眺めて
いただいておりました。


60周年記念のお茶会の催しについては、
こちらで紹介しております。

【平成25年8月現在】
施工から3年ほどが経過した現在の様子です。
下草が育ち、だいぶ落ち着いてきました。

お近くへお寄りの際は、是非こちらの待合で
水琴窟をお楽しみください。
[閉じる]