施工事例45
東京都稲城市 H様邸
【施工前】

当社でお庭を管理させていただいているH様から、所有されているアパートの中庭改修依頼をいただきました。
左は施工前で、砂利敷きと樹木数本が植えられている状態です。
建物の意匠が大変凝った作りになっているため、バランスをとってお庭をどう演出するかが課題となりました。
まず、既存の樹木を抜き、砂利を鋤取って撤去していきます。
今回はフォーカルポイントに欄干のある石橋を据えることにしました。

全体のバランスを見ながら位置決めし、高さ出しを行ってから設置します。
橋の土台部分が組みあがりました。
続いて欄干部分の設置です。
精巧に彫られた石材が目を引きますね。
橋の奥にモミジを配植し、その脇に建仁寺垣を設置しました。
手前に置いた水鉢も、橋の存在を邪魔しないよう、デザインにも気を遣います。
橋の手前は、もともと使われていた石を再利用して貼り付けました。
ある物は上手に活用していきます。
全体のレイアウトが出来たので、植栽を追加していきます。

垣根の奥に玉造りのチャボヒバを植え、奥行き感を出しました。

足元にも緑を足して、徐々に瑞々しい感じになってきました。
水に見立てた伊勢砂利を敷き、周辺にギボウシやタマリュウを植えています。

手前に見えているのは自然土舗装と御影石の平板を組み合わせたものです。
【施工後】

完成した状態がこちらです。

石橋の欄干の細工がとても美しく、お庭全体に深い印象を与えています。
この中庭は実際に人が通ることはありませんが、思わず渡ってみたくなるような素敵な雰囲気になりました。
時間が経ち、垣根の色も落ち着いてきましたね。

建物の意匠に馴染んだ、素敵な空間に生まれ変わったと思います。
お施主様にも大変喜んでいただきました。
この度は施工させていただき誠にありがとうございました。
 

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